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柏レイソルのポジション別の補強診断&戦力収支(前編)

【GK】補強B-、戦力A-

 今オフは桐畑和繁FC岐阜期限付き移籍中村航輔ポルティモネンセに完全移籍し、猿田遥己は横浜FCに引き続き期限付き移籍となった。新加入としては大宮に期限付き移籍していた松本健太が復帰し、柏U-18から佐々木雅士が昇格となった。2021年はキムスンギュ、滝本晴彦、松本健太、佐々木雅士の4人体制となる。

 

 日本代表で柏の看板選手でもあった中村航輔が退団したが現役韓国代表のキムスンギュは残留。元々海外志向の強い選手であったのでこの退団は想定内だったと言える。GKというポジションの特性上、J1トップレベル級の選手は1人いれば問題ない。2020シーズン後半はほぼ先発スンギュ、サブに滝本という形だったのでそこまで戦力ダウンになっていない。滝本もルヴァン杯を通してJ1の第2GKとして問題ないレベルにまで成長した。

 

 一方で実績のある桐畑と中村が退団して加入は松本、佐々木という若手2名に留まった。佐々木は年代別代表の常連で高校2年生の時から2種登録されてきたのでかなり期待されてると思うが、まずはプロの環境に慣れるところからだろう。松本も昨シーズンは大宮で故障者続出の影響を受けベンチ入りしたこともあったが出場機会は無かった。4人中3人が23歳以下と年齢バランスがやや若すぎるのが気になるところである。

 

【DF】補強B+、戦力A

 今オフは鎌田次郎SC相模原期限付き移籍期限付き移籍となっていたパクジョンス(→城南🇰🇷)、田中陸(山口)、ユンソギョン(江原🇰🇷)がそれぞれ完全移籍、田上大地が引き続き新潟、杉井が鳥取期限付き移籍、宮本駿晃が契約満了となった。期限付き移籍していた選手の殆どが退団あるいは期限付き移籍となった。一方で新加入は上島拓巳が福岡から復帰、柏U-18から大嶽拓馬が昇格となった。

 

 2021シーズンの陣容としてはCBが大南拓磨、山下達也、上島拓巳、染谷悠太高橋祐治、SBが北爪健吾、川口尚紀高橋峻希古賀太陽、三丸拡、大嶽拓馬という形になる。DFラインに関してはJ1屈指の層の厚さが実現できた。特に昨シーズン福岡でベスト11級の活躍を見せた上島が加わったCBはパワーアップしたと言える。SBも引き続き戦力の維持に成功した。

 

 昨シーズンは特にCBに故障者が続出し、一時期はSBが本職の川口、古賀のCBコンビなんていう形もあった。しかしあれだけ故障者が出るのはかなり運が悪かったとしか言えない。もちろんある程度選手が怪我で離脱する可能性は考慮しないといけないが、今シーズンはさすがにあそこまでの事態にはならないだろう。一方で古賀や川口のCB起用に目処が立ったのは怪我の功名といえる。

 

 マイナス材料としては遅攻の拙さを改善できるビルドアップに長けた左利きのCBを獲得できなかったことである。ブラジル人CBのサビーノ獲得の噂もあったが実現はしなかった。ビルドアップの問題の解決にはもう少し時間が必要になるだろう。また高橋祐治は引き続き離脱中で復帰は早くても5月頃、下手したら五輪明けとなる。

 

 とは言え上島、古賀という柏U-18でビルドアップを磨かれた2人がいるのである程度改善はされるはずだ。この2人は柏の看板選手になってもらわなければならない選手である。仮に古賀をCBとして起用する場合、左利きSBの三丸の需要は上がるだろう。