iwaroroのブログ

Twitterアカウント @Iwa23kashiwa

怒りと失望のFC東京戦(H)

ホームで0-4の惨敗、力のある選手が揃っていたのは重々承知していたが、FC東京もリーグ戦5連敗と調子を落としていたチームだ。あわよくば…というサポーターの期待は前半わずか20分足らずで完膚なきまでに崩されてしまった。

 

まず柏の並びは3-4-2-1。新加入のエメルソン、アンジェロッティ、ドッジらが先発しイッペイシノヅカが右WBに、仲間が本来のポジションであるシャドーの位置に入った。大南を起用したのはスピードとパワーに長けたFC東京のアタッカーを抑える狙いがあったのだろう。攻撃を考えれば川口がベストではあったろうが、ネルシーニョは守備をまず考えてきた。
f:id:iwarorox:20210516011454j:image

 

だが、この選択が裏目に出た。

 

大南はまったく対面のアダイウトンを抑えられず、エメルソンはフラフラと前へ出て行っては裏のケアをおろそかに。まだ連携に関しては不充分さが目立ち、柏のDFラインは完全に統制を失っていた。瞬く間に3点のビハインドを負い、FC東京は一度ギアを緩めた。だが相変わらず前線のFWにロングボールを蹴り込む単調な攻めが続き、一点も返せないまま前半は終了。

 

後半はIシノヅカ→細谷、エメルソン→川口を投入、システムを4-4-2に変えたことで攻め込む時間が増えた。それでもバイタル、ペナルティエリア内に攻め込む機会は限られた。後半8分には江坂がゴール前でボールを持つも狙い澄ましたループシュートはバーの上。

 

引水タイム後はFC東京も立て直し、徐々に柏が攻め込む時間も少なくなってきた。と言うよりそもそもアレだけ攻め込めてる時間でゴールをこじ開けられるようならこんな得点力不足に悩んではいないのだ。終了間際にはFC東京にダメ押しとなる4点目を決められた。

 

今回の試合ではネルシーニョ監督の采配にも不満を感じた。言うまでもなく、最終ラインでまともに連携もできないあの並びにしたのかということだ。実戦を通じてコンディションを調整させる狙いがあったらしいが、リーグ戦、しかも残留争いに巻き込まれている中で順位が近い相手との試合にすることではない。

 

ネルシーニョのマネジメントは試合及び練習で結果を出した選手を使っていくこと。それによりチーム内の競争を促していくのがネルシーニョのやり方のはずだ。結果的にエメルソンは前半だけでお役御免、ネルシーニョ監督には残留争いに巻き込まれているこの状況であの選択が本当に正しかったのがキチンと振り返ってほしいものである。